5月の誕生石:エメラルド

エメラルド画像

新緑と共に輝く緑色の宝石

5月の誕生石はエメラルド。
まさに新緑の季節にぴったりな、深みのある美しい緑色が特徴の宝石で、ダイヤモンド、ルビー、サファイアに並ぶ世界の四大宝石と呼ばれています。
「エメラルドグリーン」という色もあるように、緑色の宝石といえばエメラルドを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

有名なコロンビアのエメラルド

エメラルドは、3月の誕生石であるアクアマリンと同じベリル(緑柱石)という鉱物でできています。
近年、ベリルは世界中のさまざまな地域で採掘されており、エメラルドは北極以外の6大陸で産出されています。

その中でも世界的に有名で、日本でも人気が高いのがコロンビア産のエメラルドです。
産出量が多く、青色を含まない美しい緑色も特徴的で、高い評価を得ています。特にコロンビア最大の鉱山であるムゾー鉱山は、最高級のエメラルドを産出するとして有名です。
同じコロンビアの鉱山でも、コスケス鉱山のものは淡い緑色、チボール鉱山のものは透明度が高くやや青みがかっているものと、それぞれ特徴が異なります。

エメラルドカットとインクルージョン

エメラルドを美しく見せるために「エメラルドカット」という特別なカットが採用されています。
エメラルドカットは、宝石を横から見たときに階段状に見える「ステップカット」の一つ。
欠けやすい角を切り取った8角形になっているのが特徴的で、繊細なエメラルドが破損しないようにと採用されてきました。
最近では、「透明度が増す」「存在感が際立つ」として、ダイヤモンドなどに取り入れるのも人気です。

また、一般的なエメラルドには肉眼で見える内包物(インクルージョン)が含まれているという特徴があります。
これは、ベリルの中でもエメラルドだけが非常に過酷な環境で結晶化するためで、見た目がクリアなエメラルドは非常に稀少となり、特に価値が高くなります。

しかしながら、このインクルージョンこそエメラルドの美しさには欠かせない要素。
インクルージョンは鉱物の結晶時に元素が入り込むことで生まれますが、ベリルはクロムを含むことで緑色に変化し、エメラルドの美しい輝きを生み出しているのです。
ちなみに、ベリルに鉄が入ると水色のアクアマリンに、マンガンが入るとピンク色のモルガナイトに変化します。

エメラルドを愛した歴史上の人物

エメラルドを愛したとして特に知られているのが、古代エジプトの女王・クレオパトラ。絶世の美女と呼ばれた彼女のエメラルドへの傾倒ぶりはすさまじく、ジュエリーとして身に着けるだけでは飽き足りませんでした。
自分の名前を付けたエメラルド鉱山を所有し、粉末にして化粧品のパウダーとして使用していたという記録もあるほど。
一説には、クレオパトラは美しいエメラルドグリーンの瞳をしていたといい、その瞳こそ「世界三大美女」に名を連ねるほどのインパクトを残していたのではないかと言われています。

エメラルドと瞳に関することでいえば、古代ローマの皇帝で暴君と知られるネロのエピソードも有名です。
ネロはエメラルドを用いたメガネを作らせ、剣闘士たちの戦いを観戦していたと言われています。まぶしい光線から目を守るための保護レンズとして使用したのではないかと考えられていて、「緑色は瞳を癒す」という現代にもつながる発想は、このとき既に浸透していたことがうかがえます。
このように、エメラルドはその深く美しい緑色で、高貴な身分の人々をも魅了し、癒してきました。

エメラルドのお手入れ方法

エメラルドは美しくも繊細な宝石です。長く愛用できるよう、普段から丁寧なお手入れを心がけましょう。

普段のお手入れ

柔らかい布で全体をやさしく拭きます。

お手入れの注意点

・一般的なエメラルドはオイルでの浸含処理が施されています。オイルの蒸発を防ぐため、エアコンの下など乾燥する場所、日の当たる場所に長時間置いておくのは避けましょう
・衝撃を与えないよう、超音波洗浄機の使用は避けてください。

エメラルドの美しい緑色は、見る人にリラックスした気持ちや幸せな気持ちを与えます。
毎日の仕事や家事で疲れが溜まってきたら、エメラルドのジュエリーをゆっくり眺める、癒しの時間を作ってみては。

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